札幌圏の住民の8割弱が、新型コロナウイルス感染症がまだ拡大すると思っていることが、アンケート調査で分かった。外出自粛のストレスは約6割が抱え、感染拡大を受けて実際に自粛していることは「外食」が8割弱と最も多くなっている。
札幌市の広告会社「インサイト」が18日、発表した。調査は8~13日に、札幌圏在住の18歳以上の男女550人にインターネットで実施。新型コロナウイルスに関する調査は、2月20~23日、4月1~2日に続き3回目。
感染症について、まだ拡大すると思うとしたのは78・9%。前回調査(96・4%)に比べ17・5ポイント下降したものの、なお8割弱が拡大予想だ。
札幌圏で感染拡大が続く状況を受けて「不安・心配である」(48・9%)と「どちらかといえば不安・心配である」(37・3%)と合わせ86・2%に。前回に比べ5・2ポイント減っている。
具体的に感染症で不安・心配なこと(複数回答)は、「感染拡大の終息が見えない」が62・7%で最多。これに「自覚症状がない感染」(58・7%)が続いた。
外出自粛のストレスに関しては、「どちらかといえば感じている」(41・8%)と「強く感じている」(21・1%)を合わせると6割を超えている。感染拡大を受けて実際に自粛している内容(複数回答)は(1)外食(76・4%)(2)人が多く集まる場所への買い物(67・5%)(3)国内旅行(60・5%)―の順。
4月16日からの政府の緊急事態宣言以降、買い物への外出頻度は「3日に1回」(34・5%)が最も多い。これに「1週間に1回」(21・5%)、「4日に1回」(14・5%)と続く。
勤め先での対策(複数回答)では、「消毒液設置」(45・8%)がトップ。「自宅でリモートワーク」も前回調査から14・5ポイント上昇し25・6%になった。
自粛生活から平常な生活に戻る時期では、「年内」の回答が23・1%で最多。「2~3年後」とする回答も11・5%あった。
国民一人一人に10万円支給される特別定額給付金の使い道(複数回答)は(1)生活費(51・3%)(2)食費(33・1%)(3)貯金(20・7%)―の順。感染症終息後にしたいことでは、「旅行に行きたい」が113件で最も多かった。
新型コロナウイルス感染症で不安・心配なこと
(複数回答)
順位 内 容 割 合
1 感染拡大の終息が見えない 62.7%
2 自覚症状がない感染 58.7%
3 医療崩壊 56.0%
4 政府の対応 52.2%
5 感染の第2波 45.3%
6 経済への影響 42.0%
7 マスクの不足 41.3%
8 治療方法 39.1%
9 感染後の症状 38.0%
10 高齢者への感染 37.8%