苫小牧市内の小中学校にこの春、新たに赴任した校長10人に、抱負や教育方針を聞いた。
苫小牧西小
土井嘉啓校長(58)
思いやりの気持ち持って
様似町出身で、苫小牧市内の旧弥生中学、苫小牧東高校を卒業した。
西小で1991~97年の7年間、教諭を務めた経験がある。校舎は新しくなったが、一部の教室やプール、グラウンドは昔のままで「懐かしい。一番長くいた学校だ」と思い出を語る。
児童たちは、あいさつが爽やかで、「素直なすごくかわいい子どもたち」と相好を崩す。
子どもたちには、思いやりの気持ちを持ってもらいたいと願っており、「人を大切にすることが、自分を大切にしたり、自分の幸せを感じたりすることにもつながる」と強調する。
先生たちにもやりがいを持ってもらい、「児童たちが学校に行きたいと思い、保護者が西小で良かったと感じてもらえる学校にできたら」と意気込みを語った。
苫小牧勇払小
森晶子校長(53)
未来を生きる力育てたい
「人なつっこく、元気なあいさつもきちんとできる子たち」と児童の印象を語る。全校児童は74人。「早く児童一人一人の顔と名前を覚えて、良い関係を築けたら」と笑顔を見せる。新型コロナウイルスが終息し、気兼ねなく児童と話ができる日を待ち望んでいる。
苫小牧市内では、明倫中、光洋中、青翔中で教壇に立ち、啓北中山なみ分校で2015~16年に教頭を務めた。
これからの時代を歩む子どもたちには、未来を生きるために必要な力を育てていきたいと考えている。それには、学力、心、体のいずれも欠かすことができない。
「自分の力で判断して生きることができるように、たくましさや心のしなやかさを身に付ける教育を進めていけたら」と話している。