新型コロナウイルス感染拡大の影響を懸念し、むかわ町穂別で例年5月中旬から下旬に行われる「マザーズ・フォレスト町民植樹祭」(5月30日)と「Arimori Cupマラソン大会」(31日)が中止になった。
いずれも女子マラソンで1992年バルセロナ五輪銀メダル、96年アトランタ五輪銅メダルを獲得した有森裕子さんも例年、参加していた人気イベント。多くの参加者が集まるため、それぞれの実行委員会が見送りを決定した。
植樹祭は豊かな森林資源の造成と保全、活用による地域林業の発展などを趣旨とし、旧穂別町時代の1993年に「マザーズ・フォレスト賞」を創設。以来、受賞者の著名人と町民が植樹活動を通じて交流を深めており、昨年は同町穂別ニサナイ地区の町有林で開催した。これまで町内各地でトドマツなど1万本を超える植樹をしている。
Arimori Cupは、有森さんと一緒に走るイベント。毎回町内外から350人ほどが参加し、一級河川「鵡川」の河川敷と穂別の中心部のコースを走っていた。
また5月30、31の両日、安平町追分の道の駅「あびらD51(デゴイチ)ステーション」をメイン会場に開催を予定していた「菜の花さんぽ2020」も中止が決定。昨年は道の駅開業直後だったことなどが後押しし、2日間で1万5000人の来場者が訪れた。