厚真町は、3月10日から11日にかけてまとまった雨が降るなどして農業用排水路への土砂流入やのり面崩壊などの被害を受けた農家を支援するため、農業施設の復旧事業を行う。9日に開かれた町議会臨時会で、2020年度一般会計予算に2485万円を追加し、総額118億7300万円とした補正予算の専決処分案を提出し、承認を受けた。
町によると、3月10日から11日にかけて、低気圧の接近に伴い北部地区山間部を中心に降雨、暖気による融雪が進み、高丘地区など70カ所で農業用排水路への土砂流入や農道の決壊などが発生。地区別では高丘地区で32カ所と最も多く、次いで東和・宇隆地区13カ所、桜丘・幌里・本郷地区で10カ所、美里・共和・鹿沼地区8カ所、幌内・富里地区7カ所で被害が出た。
これを受けて町は、被害農家が円滑に作付けができるよう早期に復旧作業に着手。「営農に支障が出ないよう、被害の大きかった場所から順次復旧作業を進めていく」とし、今月末の完了を目指している。