浦河町の歴史愛好家グループ「浦河地歴さいこう会」(松山和弘代表、会員20人)が、昨年春から企画していた絵本「みなととまちのはじまり」(A4判、28ページ)が完成した。浦河の成り立ちとして「港」に着目した資料付き絵本で、作画と文は町内の漫画家・鈴木翁二さん、後半7ページ分の資料編は同会が編集した。
当初は800冊の発行予定だったが、道の補助金と寄付金が集まり、ハードカバー版1000冊、ソフトカバーの普及版500冊を発行した。町内の幼稚園・保育所、小中高校の教室ごとや公共・福祉施設、医療・金融機関、道内市町村図書館など60以上の施設と寄付協力者に無料配布する。
絵本は昨年4月に発足した同会の事業第1弾。浦河の港と町の歴史を「時空トロッコ」で旅する。歴史をたどるスタートは、化石探しのきょうだいと、おじさんが操縦する「時空トロッコ」との出合いから。1枚の古い写真を持ち主に返したいというおじさんと共に、かつての浦河の港や町並みの時空を旅する。
松山代表は「子どもたちが浦河に愛着を持つような絵本にしたかった。浦河の成り立ちは港が原点ということも知ってほしい」と話している。
絵本の問い合わせは、お料理松山 電話0146(22)2236。