白老町は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で経営が悪化した地元企業の支援策として、新型ウイルス対策に絡む道や金融機関の融資制度の信用保証料を補助する事業に乗り出した。補助額は上限10万円とし、資金繰りをサポートする。
町は、補助事業費100万円を今年度一般会計予算に補正計上。補助事業費も含めて8577万4000円を追加し、総額116億6183万円とする補正予算が26日の町議会定例会で成立した。
事業は、資金繰り悪化の中小零細企業を支援する国のセーフティーネット保証制度の4号と5号、危機関連保証の対象事業者に向けて実施する。町に申請し、認定を受けることが条件。利用の状況次第では、2020年度にさらに事業費の補正予算を組むことも検討する。
新型ウイルス感染拡大の影響は、町内の事業者にも広がっている。観光客などの大幅な落ち込みで、3月の売り上げが前年同月比で8割減を見込む宿泊施設もある。飲食店では送別会など宴会予約のキャンセルが相次ぎ、各方面で深刻な打撃を受けている。
町によると、新型ウイルスに絡んで町内の企業から地元金融機関3行へ寄せられた経営相談は、25日までに13件あったという。