新ひだか町のしずない桜まつり実行委員会(委員長・大野克之町長)が25日、役場静内庁舎で開かれた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、毎年5月上旬に二十間道路桜並木で開催する「しずない桜まつり」の中止を決めた。1963年の開始以来、中止は初めて。
花のトンネルのイベント広場での各種イベントや物販、龍雲閣の一般公開、新ひだかイベント出店組合によるお土産広場、JR静内駅前―二十間道路バス乗降場の臨時バス運行などを中止する。昨年は並木のエゾヤマザクラが5月3日に満開となり、前年よりも2万6301人多い13万125人が訪れた。
今年のサクラ前線は平年よりも早いペースで、5日発表の日本気象協会の予想では開花が4月29日。実行委は「散策は自由。侵入禁止区域の表示や満開時期の交通渋滞による監視や巡回を行い、観桜客の安全と事故防止に努めたい。静内市街地の飲食店紹介やみどころのPR活動を展開したい」としている。