胆振教育局は25日、長年にわたる児童の「通学合宿事業」やボランティア活動など地域の活性化に大きく貢献したとして、むかわ町女性連絡協議会に2019年度胆振管内教育実践表彰を授与した。同日、山上和弘局長が町教育委員会を訪れ、同協議会の奥野恵美子代表に表彰状を手渡した。
同協議会は06年に旧鵡川町と旧穂別町が合併した後、鵡川婦人団体連絡協議会と穂別自治会婦人部連絡協議会により07年6月に統合設立。児童の生活習慣の見直しや家庭学習、読書をする習慣を身に付けてもらおうと、13年から鵡川地区、14年から穂別地区でそれぞれ3泊4日の通学合宿を毎年継続して展開し、青少年の健全育成に努めた。
18年には通学合宿の最中に胆振東部地震が発生し、当初合宿で使う予定だった食材で炊き出しを行ったほか、震災復興イベントにも積極的に参加。事業や研修の企画、運営も主体的に行い、まちの発展に尽力してきた。
山上局長は「日々研さんされているという話を聞き、心強く感じる。防災教育にも力を入れていただければ」と激励し、奥野代表は「大変名誉ある表彰を頂き、感謝している。震災の経験をむかわ町の活動に生かしていきたい」と謝辞を述べていた。
表彰は、教育の振興や充実を図るため、各市教育委員会などの推薦に基づいて同教育局が決定。今年度は同協議会を含む4団体3個人が対象となった。