むかわ町は、新年度から町内小中学校5校の教職員を対象に、ストレスチェックを実施する。町では胆振東部地震以降、各校にスクールカウンセラーを配置し、児童生徒を中心に心のケアを行っているが、教職員にも裾野を広げることで、よりきめ細かい教育体制の充実に努める。
ストレスチェックは、指定のチェック用紙に回答し、専門家が分析した結果、高ストレス状態と判定された人は医師の面接指導を受けられる。従業員50人以上の事業場で実施が義務化されているが、町内の小中学校に関しては努力義務にとどまっていた。
ただ2018年度以降、道の教育委員会から通知があったほか、この間に大きな震災があったことも踏まえ、「メンタルヘルスの強化が必要」と判断した。
町教委によると、20年度は町内にある5校60人ほどの教職員が対象となり、新年度予算で約9万円を計上。町教委は「教職員は責任上、ストレスを抱える職員が多い。しっかりケアしていきたい」としている。