安平町の地元農家でつくる「あびら地酒生産プロジェクト」はこのほど、安平産の酒米「彗星」で造った日本酒「純米大吟醸 あびら川」の新酒を完成させ、15日から販売を開始している。道の駅「あびらD51(デゴイチ)ステーション」をはじめ町内の小売店、物産館などで取り扱っている。
あびら川は、昨年4月に開業した道の駅に合わせて、地元の農産物を活用して特産品を作ろうと、町早来新栄地区の稲作農家3人が2017年から取り組みをスタート。翌年から二世古酒造(後志管内倶知安町)に委託して製造している。関係者によると、フルーティーな香りや甘みがあり、女性にも人気の一品。3年目となった今回は米の品質が良く、「さらに芳醇(ほうじゅん)な香りが出ている」と言う。
販売数量は720ミリリットル換算で2000本で、価格は生原酒720ミリリットル3500円、1.8リットル6700円、火入れをした原酒720ミリリットル3300円(いずれも税込み)など。当初14日にお披露目会を予定していたが、新型コロナウイルスの影響を考慮し、中止とした。
同プロジェクトの田村興文代表は「コロナウイルスの影響で世の中が疲弊しているが、おいしいお酒を飲んでもらい、本物の生を味わってくれたらうれしい」と話していた。