新型コロナウイルス感染拡大の影響で国内経済が打撃を受け、むかわ町の飲食店も深刻な状況に陥る中、町役場庁舎内で、昼食の混み合う時間を避けた少人数での外食を促す「飲食店元気アップキャンペーン」と銘打った取り組みをスタートさせた。12日に職員にアナウンスしており、行政から飲食店を活気づける機運を高める。
感染拡大防止のため、行事、イベントの中止や延期、不要な外出自粛が呼び掛けられる一方で、地域の物販・飲食店の集客が大幅にダウンしている。人手不足から出前などをする店舗も少ないのが実情で、利用客の減少はもはや死活問題だ。
こうした危機的状況を受けて役場内の管理職会、職員親睦互助会、組合が共同し、「飲食業界の元気を回復する行動も必要」「まずは役場内から地域を元気づける取り組みを始めよう」と結束。宴会や密室での集団飲食、長時間の利用を控えてもらいながら▽外食は個人または少人数、短時間で▽いつもより1品多いオーダーを(一緒に一品料理や飲み物を)▽出前や持ち帰りの利用を―を推進する。
町は「大宴会は難しいが、混み合う時間を避けて2、3人でお店に足を運ぶ取り組みを促進していきたい」と話している。