白老町は、白老生活館(高砂町)と白老中央生活館(大町)の2施設を統合し、建て替える計画だ。新施設は白老アイヌ文化の伝承拠点としても活用し今後、施設の規模や機能、建設場所を具体的に検討。早ければ2023年度に建設する。
11日の町議会予算審査特別委員会で、大渕紀夫氏(共産)の質問に町の担当者が説明した。
町によると、白老生活館は1962年、白老中央生活館は77年に建設。老朽化が進み、対策に迫られているほか、維持管理コストの縮減も狙いに統合する。建設費はアイヌ政策推進交付金の活用を見込んでいる。
両施設は地域町内会のほか、アイヌ文様刺しゅうなど文化伝承グループ活動の場として利用されている。町は統合施設の機能について、地域住民や白老アイヌ協会などの意見を踏まえて検討する。