第53回南北海道高校新人アイスホッケー大会最終日は15日、苫小牧市ダイナックス沼ノ端アイスアリーナでリーグ戦1試合が行われた。駒大苫小牧が12―1で苫小牧東に大勝。4戦全勝の勝ち点12で大会5連覇を達成した。苫小牧東は2勝1敗1分けの勝ち点7で北海道栄と並んだが、1位チームとの試合得失点差により道栄が準優勝。苫東は3位となった。
2年生以下の新チームによる大会は1月28日に開幕した。計5校が出場して8日間にわたって総当たり戦を繰り広げてきた。
▽リーグ戦
駒大苫小牧勝点12 12-1 苫小牧東勝点7
▽得点者【駒】馬場、佐々中(大久保)高木(朴)上山(森田)上山(大久保、佐々中)高木、花田、大久保(馬場、荒木)上山(藤間)山口(森田)高木、荒木(大久保、高木)【東】仲見(渡邊、角丸)▽GK【駒】梯、米津【東】中野
▽最終順位(かっこ内は勝点) (1)駒大苫小牧 4勝(12)(2)北海道栄 2勝1敗1分け(7)(3)苫小牧東 2勝1敗1分け(7)(4)苫小牧工業 1勝3敗(3)(5)北海 4敗(0)=同勝ち点数は規定=
手応えつかんだ最終戦―駒大苫
攻守に思い描いた通りの試合運びだった。序盤から素早いプレスで相手を陣内にくぎ付けにすると、計94本ものシュートを浴びせ2桁得点。失点も最少に抑える堅守ぶりを発揮した。「チームで得点する意図が見えたり、守れるようになってきた」と桶谷監督は目を細めた。
主力の大久保副主将(2年)、森田(1年)、山口(同)がアンダーカテゴリーの日本代表に招集されたため、4日間で3試合をこなすタイトなリーグ日程を強いられた。ただ、「逆にそれがよかった。出た課題をすぐに修正できた」と監督。試合をこなすごとに駒大苫らしいホッケーが一気に築き上げられた。
1月下旬のインターハイ決勝で完封負けした悔しさは忘れていない。今リーグ戦の1試合平均シュート数は81・5本。被シュート数は16・25本と日本一奪還を目指す来季に向け、すでにエンジンが始動した。「駒苫らしい戦い方は変わらない。チームとして戦える集団になってほしい」と桶谷監督は期待した。