厚真町発祥の冬のオリジナルスポーツ「あつま国際雪上3本引き大会」が19日、同町本郷のかしわ公園野球場で開かれる。過去最多の61チーム総勢約1000人が参加する、同町が誇る冬の一大スポーツイベント。雪上の特設コートに並ぶ3本の綱をめぐり、白熱した戦いが繰り広げられそうだ。
雪上3本引きは、特設コート内にある3本のうち2本を自陣に引き込めば勝ち。途中で他の綱に移動することもでき、体力だけでなく、戦略が勝敗のカギになる。女性1人以上を加えた1チーム8人(最大16人まで登録可能)で構成する。
13回目を迎えた今回は、地元の厚真をはじめ、札幌市や苫小牧市、千歳市、遠くは深川市や渡島管内八雲町など定数の60を超える申し込みがあった。主催する実行委員会によると、「メディアやほっかいどう大運動会のPR効果もあったのでは」という。
主な顔触れを見ると、大会4連覇を目指す苫小牧のアームレスリングチーム「パンプアップ塾」を筆頭に、昨年準優勝の「苫小牧P―フォース」など強豪チームが今年も出場。室蘭の「新日選抜Theビースト」が復帰参戦しているほか、新規チームでは厚真高校や札幌からインドネシアの留学生チームがエントリーするなど話題も盛りだくさんだ。
同実行委員会の池川徹委員長は「パンプアップ塾の4連覇を阻止しようと、各チームが戦術を考えていると思う。上位が入れ替わるような展開になれば面白い」と展望。また例年より少雪のため、足元は泥がはねる状態も予想されることから、「汚れてもいい格好で」の来場を呼び掛けている。