昨年末の全道中学アイスホッケー大会で3位と苫小牧勢最高成績を挙げ、全国出場権を得た明野・ウトナイ・青翔・凌雲(東胆振合同A)が10日、苫小牧市役所を訪問した。岩倉博文苫小牧市長に大舞台への意気込みを語った。
来庁したのは渡邉雅都監督(青翔)をはじめ相馬嵩士主将(ウトナイ3年)、堀内駿副主将(同)、岸本航太副主将(青翔3年)、谷口諒(同)、本部遥斗(同)のチーム最上級生の計6人。地元苫小牧開催で「1位になる」と頼もしい抱負が多かった。
「大会が始まるまでチームが一つになり切れなかった」と相馬主将が振り返るように、不安要素を抱えながら全道大会に乗り込んだという合同A。初陣となった1回戦では、全十勝Cに第3ピリオド中盤まで2点差をつけられる苦しい展開を強いられた。
ただ、そこから「こんなところでは負けられないと、3年生を中心に奮起してくれた」と渡邉監督。試合時間残り2分11秒で同点に追い付くと、延長の末勝利したことが結束力を生む原動力になった。勢いそのままにつかんだ3位の入賞と全国切符。大会後の練習も「雰囲気良くやれている」と相馬主将は手応えを口にする。
見据える全国大会では初戦の宮城県選抜に勝利すると、2回戦で全道準優勝の釧路鳥取と当たる可能性が高い。全道大会時に準決勝で激突し、2―7と大敗を喫している因縁の相手。「前回は気持ちの面で負けた。次は気持ちを切らさずに、全員で粘って勝ちたい」と主将。渡邉監督は「支えてくれる人たちに少しでも恩返しできるように、頑張ってほしい」と話した。
岩倉市長は「地元開催のプレッシャーを楽しみながら、頑張ってほしい」と激励。互いに勝ち上がれば決勝で顔を合わせる和光との頂上決戦にも言及し、「地元のアイスホッケーファンも喜ぶ」と期待していた。
開催地枠で全国大会に出場する和光は、14日に市長を訪問する予定だ。