むかわ町議会定例会は11日、町役場に隣接する産業会館で続開した。アイヌ文化継承のため鵡川地区に新たに建設する生活館の整備を含む今年度一般会計補正予算案など議案9件を原案通り可決した。一般会計は約1億700万円を追加し、総額約104億2500万円となった。
町によると、新たに造る生活館はアイヌ文化の継承、交流活動の強化を図るのが目的で、鵡川地区に建設を予定。生活館は、地域住民の生活文化の向上と社会福祉の振興に寄与するため設置される施設。アイヌ文化伝承や生活教養を高める各種講座や生活相談など地域のさまざまな活動に利用でき、町は「アイヌの人々の交流やアイヌ文化の継承などの活動を展開できる」と期待する。事業はアイヌ施策推進交付金を活用し、実施設計委託料として約2100万円を計上している。
また胆振東部地震以降、新築、リフォームの申し込みが増えていることから、移住定住促進事業に700万円を補正した。