むかわ 文芸ほべつの会 歴史刻み35年、会誌終刊に

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2019年12月7日
「文芸ほべつ」終刊18号を手にするすえ子さん

 むかわ町穂別の文芸ほべつの会はこのほど、会誌「文芸ほべつ」18号(A5判、94ページ)を発行した。メンバーの高齢化などを理由に今号を終刊とし、初刊からの35年の歴史を閉じる。代表の鹿糠すえ子さん(80)は「大きな目標があったわけでもなかったが、楽しんでできた。みんなで気に掛け、支え合ってきたからここまでできた」と感謝の思いを語る。

 文芸ほべつは1984年11月、当時の穂別町で教員だった入谷寿一氏と遠藤整氏の声掛けで地元を中心に仲間が集まり創刊。以来、町内外から寄せられた多くの小説や随筆、俳句などを収録し、不定期で発刊。幅広く読みごたえのある内容を読者に届けてきた。

 その一方で、書き手の高齢化が進み、中には病気を患う会員も。昨年1月には長年、会長として尽力した鹿糠さんの夫、貢さんが他界。今年1月には「こんな素晴らしいこと、まだ続けるべき」と活動の継続を訴えてきた地元の詩人、故斉藤征義さんもこの世を去った。また、この間、取りためておいた作品が胆振東部地震の発生で一部紛失したため、再度作品を集め直す作業に時間を費やした。前回の発行からは6年の月日が流れていた。

 最後となる18号は貢さんの追悼特集として、会員が寄せた追悼文や追悼句、貢さんの遺句を紹介。文芸作品としては、斉藤さんの詩「れら ぱる れら」を収めたほか、詩、短歌、俳句なども掲載し、「仲間の気持ちが収まっている気がする」と語るすえ子さん。「今回、『ご苦労さまでした』と声を掛けてくれたり、『やめない方法はないのか』と言ってくれる人がいたのが本当にありがたかった」。最後を飾るにふさわしい内容になった。

 文芸ほべつはここでいったん幕を下ろすが、すえ子さんは「書くことはみんな好き。また何人かで『やろうか』って声が出てきたらうれしいですね」と優しい笑顔を見せた。

こんな記事も読まれています

    •          苫小牧民報創刊75周年記念講演             豊丘村制施行70周年記念講演 入場無料 三國清三シェフ 「70歳からの挑戦」   講師 三國 清三 氏 日時 6月7日(土) 令和7年 開演15時

    • 2025年7月22日
  • テストフリー広告

       苫小牧民報社創刊75周年記念講演会 入場無料  【講師】アルピニスト 野口 健氏  【演題】富士山から日本を変える  ~山から学んだ環境問題~  日時・会場・申込・問合せブロック  2025年(令和7年)8月9日(土)

    • 2025年7月18日PR
    テストフリー広告
  • テストフリー広告

       <!DOCTYPE html>  <html lang=”ja”>  <head>  <meta charset=”UTF-8″

    • 2025年7月18日PR
  • TEST
    • 2025年7月15日
  • TEST
    • 2025年6月26日
ニュースカレンダー

紙面ビューアー