日本テレビ系列の放送事業者でつくる「公益社団法人24時間テレビチャリティー委員会」がこのほど、安平町の社会福祉法人追分あけぼの会にスロープ付き福祉車両1台を寄贈した。同町追分にある特別養護老人ホーム追分陽光苑の福祉仮設住宅で16日、セレモニーを行った。
福祉車両は、スロープ付きで車いすに乗ったまま、乗り込むことができるワゴンタイプ。同法人が経営する追分陽光苑では入所、短期入所、デイサービスの事業を行っているが、昨年の胆振東部地震により敷地内で地盤沈下や地割れが発生するなど施設が被災。このため、デイサービス事業を別の施設で行っており、車両が不足していた。
同法人の菅野勇治理事長は「震災で事業が分離し、入所者の通院や短期入所者、デイサービス利用者の送迎など配車で苦慮していた。寄贈をいただき大変ありがたい」と感謝の言葉を述べ、土師一也施設長は「利用者のためフルに活用していきたい」と話していた。福祉車両は9月末に納車され、すでに利用を始めている。
同委員会は安平のほか厚真、むかわ両町にある福祉施設にも車両やストーブ、LED(発光ダイオード)ランタンなどを寄贈している。