あすから東北戦「一戦必勝」―アイスホッケー・王子イーグルス

  • アイスホッケー, スポーツ
  • 2019年11月1日
一戦必勝で東北戦に臨む王子イーグルスの氷上練習
一戦必勝で東北戦に臨む王子イーグルスの氷上練習

 アイスホッケー・アジアリーグの王子イーグルスは2、3の両日、苫小牧市若草町の白鳥王子アイスアリーナで東北フリーブレイズをホームに迎える。年内最後のホームでの連戦。チームの状態は上向きだけに、この勢いで白星を積み上げていきたいところ。菅原宣宏監督は「ここ最近の試合は攻め所で攻め、守り所をしっかりと抑えている。目の前の試合に集中し、いい形でその後のアウェーの試合につなげたい」と意気込みを見せた。

 前戦のデミョンキラーホエールズ戦で3連勝し、10月15日のサハリン戦から数えると4連勝と波に乗る王子。12、13日の札幌のサハリン戦2試合は、序盤で先制しながら、第2ピリオド以降に失点を重ね、勝ち切れなかった反省がある。このためピンチの時は全員で確実にパックをクリアしていく意識を徹底した。攻めにもリズムが生まれ、効果的な得点も生まれている。

 今シーズンの戦いを見ると、勝利した試合は点数に差がついているケースが目立つが、敗戦した試合は接戦が多い。「いかに小差の試合を物にしていくかが重要」と指揮官。次戦の相手となる東北は守りが堅いチームで、接戦となる展開も予想される。どれだけ粘り強く戦えるかが重要になりそう。

 今季、王子は東北と8月31、9月1日に敵地の開幕戦で対戦し、2連勝を収めた。東北はそこから思うような戦いがなかなかできず、ここまでシーズン未勝利となっている。ただし直近の試合では、リーグ首位のアニャンハルラ(韓国)相手に優位にゲームを運ぶ展開も見られ、チーム浮上のきっかけをつかんでいる。

 東北は今季、日本代表に選出された元栃木日光アイスバックスのDF河合龍一、早大からFW鈴木ロイ(苫小牧東高出身)と力のある選手が所属している。特に警戒する相手はFWブレット・パーナム。今連戦のために作られたプロモーションビデオ(PV)で王子選手たちが語るように、シュート力に定評がある。FW中島彰吾は「5対5でもキルプレーの時でもシュートを打たせないようにすることが大事」と警戒する。

 後半戦に差し掛かる時期だけに勝ち点の積み上げに徹したい王子。一戦必勝で戦い抜く。DF山田虎太朗は「東北戦が終わるとしばらくアウェーに出る。ホームで勝ち切り優勝争いに加わりたい」とし、中島も「自分たちのやってきたことを貫き、苫小牧のファンの前で勝利を届ける」と力を込めた。

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