王子ホーム4連勝 アイスホッケー・アジアリーグ

  • アイスホッケー, スポーツ
  • 2019年10月23日
3回戦〔王子―デミョン〕中盤以降、果敢に相手陣内を攻め立てる王子攻撃陣=22日、白鳥王子アイスアリーナ

 アジアリーグアイスホッケーは22日、苫小牧市の白鳥王子アイスアリーナと栃木県日光市の日光霧降アイスアリーナでレギュラーリーグ2試合を行った。王子イーグルスは、苫小牧でデミョンキラーホエールズ(韓国)と対戦し、6―3で勝利した。王子は今季初となる同一カード3連勝、ホーム苫小牧で4連勝を飾った。また、アニャンハルラ(同)も栃木日光アイスバックスに3連勝を収めた。

 同リーグは27~29日にかけてひがし北海道クレインズ―デミョンキラーホエールズ(釧路市)と、東北フリーブレイズ―アニャンハルラ(青森県八戸市)のカードが計6試合行われる。王子の次戦は11月2、3日、ホーム白鳥王子アイスアリーナで東北フリーブレイズと顔を合わせる。試合開始は両日ともに午後3時。

 ▽苫小牧(王子3勝)

 王子イーグルス6-3デミョンキラーホエールズ

 

 1点を先制された王子は第1ピリオド14分すぎにFWレデンバック、FW髙木が相次いで得点を決め逆転に成功。しかし、デミョン攻撃陣が反撃し、3―3の同点に追いつかれる。迎えた終盤、DF佐々木のロングシュートが相手選手に当たりながらゴールネットに吸い込まれ勝ち越し。その後も、この日ゲームキャプテンとなったFW高橋、FW小原も得点を決め、6―3とデミョンを突き放した。

 ▽日光(栃木日光3敗)

 アニャンハルラ5-2栃木日光アイスバックス

 全員リーダーの気持ちで

 「選手全員がリーダーという気持ちで戦ってほしい」。菅原宣宏監督がシーズン当初から言い続けていた言葉だ。その言葉通りにチームがピンチになっても全員ホッケーでデミョン相手に3連勝を成し遂げた。

 同一カード3連敗だけは避けたいデミョンは、走るホッケーを武器に2点を奪うなど序盤から果敢な攻撃を見せた。王子もそれに応戦し、守りからの素早い攻めで2点を返した。中盤も一進一退の展開が続き、試合が動いたのは第3ピリオドだった。開始直後にデミョン攻撃陣のシュートが一時はゴールの判定に。しかし王子サイドがハンドパスによるシュートだと抗議し、ビデオ判定の結果ノーゴールとなった。その直後にDF佐々木一正のロングシュートが相手選手に当たり、そのままゴールネットを揺らした。運を味方に付けた王子は、その後も2点を追加し、勝負を決めた。

 サハリン戦を含め、ホーム苫小牧で4連勝を決めた王子。次戦の相手、東北には開幕戦で連勝している。まだシーズン中の勝ち星がなく、波に乗れていない相手ではあるが、王子らしいホッケーで戦い抜く。菅原監督は「(連勝も)ファンの方の後押しがあっての結果。東北は守りの堅いチームなので、次戦までに体のケアをし、自分たちの力をぶつけたい」とし、DF佐々木も「チームとして勢いに乗っているが、おごることなく、それぞれ良いプレーを見せていきたい」と意気込みを見せた。

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