駒大苫小牧高校は19日、同校でオープンスクールを開いた。来年4月に発足する女子硬式野球部の説明会に道内外の中学生26人が参加し、女子プロ野球選手との座談会や練習体験にも臨んだ。
今年2回目のオープンスクール。女子硬式野球部の説明会には前回に続き、北海道出身で女子プロ野球で活躍する岩谷美里(京都フローラ)、山崎まり(埼玉アストライア)、小原美南(愛知ディオーネ)の3選手が招かれた。
初めに同部監督に内定している茶木圭介男子野球部副部長は「創部3年以内に日本一になることを目標にしている。男子野球部で2度夏の甲子園を制覇した経験を生かして結果につなげていきたい」とあいさつ。プロ選手を交えた座談会では、女子硬式野球部の創立について岩谷が「入部する選手はいろんな不安を持つと思うが、自分たちが伝統をつくっていくんだという気概で取り組んでほしい」と背中を押した。小原は高校時代にクラブチームに所属していたことに触れ「クラブチームは土日しか練習ができず、物足りなさを感じた。毎日練習できる環境はレベルアップにつながる」と話した。
この後、投球、打撃、守備の三つに分かれて練習を体験した。ノックを担当した山崎は、練習の合間に生徒を集めて「肩に自信がない人もいると思うが、ステップを工夫することで克服できる。プロ選手のプレーを参考に練習してみて」とアドバイスした。
東京から参加した菊地邑果さん(中学3年)は「男子選手中心の軟式野球チームに所属しているけれど、女子選手だけで練習するのは新鮮だった。いい環境で練習できるので入学してみたい」と話していた。