駒大苫、圧巻の26連覇―南北海道高校IH

  • アイスホッケー, スポーツ
  • 2019年10月19日
第2ピリオドにゴールを決めた鎌田は、この試合2得点3アシストと大車輪の活躍

 第53回南北海道高校アイスホッケー大会は18日、苫小牧市白鳥王子アイスアリーナでリーグ戦1試合を行った。駒大苫小牧が11―1で北海道栄に圧勝。リーグ4戦全勝の勝ち点12で大会26連覇を決めた。3勝1敗勝ち点9の苫小牧東が2位、2勝2敗の勝ち点6となった道栄が3位となった。

 駒大苫は同点で迎えた第2ピリオドに奮起。1分すぎの三浦主将(3年)の強烈なミドルシュートゴールを皮切りに、高木(2年)、鎌田(3年)、中島(同)らが矢継ぎ早に得点を重ね、勝負を決定づけた。

 一方の道栄は、第1ピリオド17分すぎの数的有利な5対3のパワープレーでヒョンジュン(3年)が得点し一時追い付いたが、その後は好機を演出するまでには至らなかった。

 大会最終節の苫小牧工業―北海は19日夕、市新ときわスケートセンターで行われる。

 ▽リーグ戦

 駒大苫小牧11ー1北海道栄

 序盤の接戦がうそのように中盤、駒大苫の多彩な攻撃が火を噴いた。強烈なミドルシュートに、相手のパスの乱れを突いたノーマークゴール、左右に大きく展開した連係プレーなど第2ピリオドだけで30シュート8得点。守っても、伝統の高速プレスで相手に思うような攻め出しをさせない、意識の高さが光った。

 今リーグ全4試合で38得点、失点わずか1と攻守に安定感があった。夏の全国選抜大会で清水に3―4、続く十勝管内のオープン戦のトーナメント決勝で白樺学園に1―3、9月の私学大会、NHK杯決勝では勝利するも複数失点が目立ったが、「DF、FW関係なく、5人全員で守る意識が出てきた」と桶谷監督は守備面の成長を評価する。

 前チームでも主力を担ってきた3年生が多く残るほか、第1セットで起用されている山口(和光中出身)、森田(光洋中出身)ら元気のいい1年生選手の台頭も、チーム力向上のカンフル剤になっている。次戦は11月に帯広市で開催される北海道選抜大会。12月の道大会、2連覇の懸かる来年1月の全国高校総体を見据えた一戦に向け「攻守にもっと精度を高めていきたい」と指揮官は語った。

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