アイスホッケーアジアリーグは15日夜、苫小牧市の白鳥王子アイスアリーナでレギュラーリーグ1試合を行った。王子イーグルスはサハリン(ロシア)と顔を合わせ6―2で勝利し、同一カード3連敗を阻止した。
順位に変動は無い。現在勝ち点17で4位につけている王子は次戦、19、20、22日にデミョンキラーホエールズ(韓国)をホーム白鳥王子アイスアリーナに迎える。試合開始はいずれも午後3時。首位に立っているサハリンは17、19、20日と釧路市、帯広市でひがし北海道クレインズと対戦する。
▽苫小牧(王子1勝2敗)
王子イーグルス6ー2サハリン
王子が逃げ切って勝利を収めた。第1ピリオド13分、FW久慈がゴールネットを揺らして先制点をもぎとるなど序盤で2点を挙げ、優位にゲームを展開。第2ピリオドにはFW大澤が押し込み1点を追加。第3ピリオドにはサハリンが反撃に出たものの、王子攻撃陣が着実に加点して快勝した。
強い気持ちで次戦も勝利を
ホーム3連戦の札幌2試合で逆転負けが続き、苫小牧で仕切り直しを図った王子。昨年のディフェンディングチャンピオンのサハリンに、チーム一丸となった戦いで一矢を報いた。菅原宣宏監督は「選手やスタッフなど、みんなが一つになってつかんだ勝利。これからも強い気持ちを持って目の前の一戦一戦を全力で戦っていきたい」と力強く語った。
サハリンとの第3戦は札幌での2試合同様、第1ピリオドに先制し試合を優位に進める展開。これまでの反省から「第2ピリオドでの戦い方に注意を配った」と指揮官が話す通り、札幌では中盤以降、反則により数的不利が生まれるキルプレーをきっかけにリズムを崩し失点して敗戦している。
対サハリン3戦目は相手側の強力な攻めを確実にクリアしていく防御をより徹底し、このところ鬼門となっていた中盤を乗り切った。数的優位に立っているパワープレーでも得点を重ねるなど、王子らしさが出た。
先制点を挙げたFW久慈修平は「こういう試合ができればどんな相手にでもうまく戦えるはず。チーム全員がリーダーという意識の中でやっていければ」と今後に向けての手応えなどを口にした。
次は引き続きホームで昨年レギュラーリーグ1位通過だったデミョンキラーホエールズと対戦。リーグ戦は3分の1を消化したが、これからも厳しい戦いが続く。苫小牧のファンに一つでも多く勝利を届けたい。FW大澤勇斗は「この勝利を糧にし、選手それぞれが良い準備をしていきたい」と意気込みを見せた。