第8回女子日本アイスホッケーリーグ(2019―20スマイルジャパンリーグ)1次リーグは14日、苫小牧市の白鳥王子アイスアリーナと釧路市日本製紙アイスアリーナで1次リーグの全日程を終了した。サウスリーグ(南組)は苫小牧の道路建設ペリグリンが3戦全勝(勝ち点9)のリーグ1位で終え、トヨタシグナスが2勝1敗(6)で続いた。
イーストリーグ(東組)は帯広レディースが3勝1敗(勝ち点9)で1位となり、勝敗と勝ち点が同数のカワセミDaishinが規定により2位となった。
2次リーグは11月15~17日、日本製紙アイスアリーナで開かれる。
1次リーグの結果と2次リーグの組み合わせは次の通り。
▽1次リーグ(南組)
道路建設ペリグリン4-0トヨタシグナス
リーグ戦全勝同士の一戦。道路建設は第1ピリオド7分、DF小池がサイドから押し込み先制に成功。キルプレーなどのピンチも堅い守りでリズムをつかみ、終盤まで効果的に点を重ねた。
トヨタは好機をつくれなかった。
札幌インフィニティーズ5―0VORTEX札幌
▽順位 (1)道路建設ペリグリン3勝(勝点9)(2)トヨタシグナス2勝1敗(6)(3)札幌インフィニティーズ1勝2敗(3)(4)VORTEX札幌3敗(0)
【1次リーグ東組】
カワセミDaishin(勝点9)6―4SEIBUプリンセスラビッツ(6)、帯広レディース(9)5―1釧路ベアーズ(6)
▽順位 (1)帯広レディース3勝1敗(勝点9)(2)カワセミDaishin3勝1敗(9)(3)釧路ベアーズ2勝2敗(6)(4)SEIBUプリンセスラビッツ2勝2敗(6)(5)高須クリニック御影グレッズ4敗(0)
【2次リーグ組み合わせ】
▽Aプール 帯広レディース、道路建設ペリグリン、トヨタシグナス、カワセミDaishin
▽Bプール 釧路ベアーズ、札幌インフィニティーズ、SEIBUプリンセスラビッツ、VORTEX札幌、高須クリニック御影グレッズ
堅い守備で無失点続く
道路建設は、シーズン当初から重点的に行ってきた守りの強化がここでも実を結んだ。6度あった反則による数的不利のキルプレーで、セット内の連携を武器に強力トヨタ攻撃陣を次々と食い止めた。最終戦ベストプレーヤーに輝いたGK増原海夕も24本のシュートを浴びながらもゴールを死守。チームは3戦すべて無失点勝利を達成した。「(トヨタとの)練習試合では抑え切れていなかったので、公式戦では絶対に抑えようと思った。無失点で終わったのは2次リーグ以降にもつながる」と話した。
トヨタはここ一番のシュートを決め切れずライバルに屈した。今隆之監督は「最初に点数を取られては勝てない。守り切ることが一番大事」とし「攻撃陣は若手が出てきている。次に期待する」と奮起を促した。
道路建設は今季、国内で無敗を貫いている唯一のチーム。2次リーグ、ファイナルも無敗で勝ち抜く構え。寺尾幸也監督は「これからは厳しい戦いが続く。自分たちのホッケーを見せて戦っていきたい」とし、FW米山知奈も「セット間のコミュニケーションをしっかり取り、走るホッケーで一戦一戦勝ちにいきたい」と力を込めた。