雪辱へ、鍛錬の日々―剣道・苫小牧至誠館 小林茅峯

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  • 2019年9月18日
来年の全道大会などを見据え稽古に励む小林

  苫小牧市内の剣道道場、苫小牧至誠館の小林茅峯(明倫中2年)は、8月の第40回北海道中学校剣道大会で3位入賞にとどまり、全国切符を惜しくも逃した。小林は「次こそは優勝して全国大会に出場する」と雪辱へ向けて厳しい姿勢で稽古に臨んでいる。

   同道場で最年長の小林は、小中学生のリーダー「団長」を担う。同館の渡辺光敏館長は「リーダーシップがあり責任感が強い。団体戦でも自分でチームを引っ張っていく力を持っている」と絶大な信頼を寄せる。技術面は「相手を引き出して面を打つのがうまい。試合の中で集中力が切れる場面がある。それさえ直せばもっと強くなる」と鍛錬の課題を挙げた。

   全道中体連の準決勝で上川地区代表の能地琴音と初対戦し、敗れた。自らが出たところで面を打たれたという。小林は「頭脳戦にたけた相手だった。つばぜり合いでも押され、崩されてしまった」と悔しさをにじませる。渡辺館長も「能地は受け身がうまい選手。あと一歩及ばなかった」と試合の様子を語った。

   小学生時代に全国大会の出場経験を持つ小林。ただ全道大会などから勝ち抜いて全国進出を果たした経験はまだない。中学最後となる来年は、個人での全道大会突破と全国進出が期待される。「今回は上級生が多い中での全道大会だった。来年は同学年のライバルと対戦することが多くなる。これまでの経験を生かして試合を優位に進め、次は優勝したい」と飛躍を誓った。

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