駒大苫チアリーディング部 ジャパンカップ本戦進出

  • スポーツ, その他のスポーツ
  • 2019年9月12日
ジャパンカップで健闘した駒大苫

  駒大苫小牧高校チアリーディング部がこのほど、東京都内で開かれたJAPAN CUP2019日本選手権大会ディビジョン1高校部門に出場し、本戦の準決勝切符を勝ち取るフライデートーナメントを創部以来初めて突破した。夢舞台で準決勝と合わせ計2度の演技を披露できたほか、チーム歴代最高得点も更新。当時主将を担った成田和真(3年)は「みんなで楽しんでできた」と快挙に胸を張った。

   ジャパンカップ同部門は300点満点の自由演技で得点を競う、高校チアリーディング界最高峰の一戦。駒大苫は6月の全道大会で3位となり、2年連続で本戦進出を懸けた全国39校によるフライデートーナメントから出場した。

   直前の練習までミスが多く、完成度に不安を残してはいたが、「思い切りやっておいで」との小祝紗耶香顧問の言葉を受け奮起した。ひときわ元気よく、勢いのある演技で会場を沸かせると、チーム歴代最高得点(163・5点)を大幅に更新する170・5点をマーク。上位11チームのみに与えられた準決勝切符を初めてつかんだ。

   もちろん満足はしなかった。当初の目標に掲げた185点以上、全道大会では敗れた帯広北、札幌旭丘よりも高い点数を挙げて道勢最上位になることを目指し、さらに士気を高めたメンバーたち。続く36校による準決勝でも難易度の高い演技構成に果敢に挑み173点とさらに自己ベストを更新した。ただ、フライデー時はわずか一つだった大技のミスが二つに増えたのは痛かった。「決め切りたかった」と成田は悔しがった。

   3年生はわずか6人と少ない代。中学時代に体操やバレエといった競技性の似たスポーツを志していた選手もゼロ。それでも「常に向上心があった。入部した時からジャパンカップに行くんだという目標をずっと持ち続けていた」(小祝顧問)不屈の意志が、駒大苫チアに新たな歴史を刻む原動力となった。

   体操経験者などが多くいる1、2年生にはさらなる偉業達成を期待する。「観客に楽しんでもらうのはもちろん、なにより自分たちがやりがいのある演技をしていってほしい」と成田。思いを受け取った2年生リーダーの田口凜は「基礎からしっかり練習して、歴代最高点を更新できるように頑張っていきたい」と意気込んだ。

過去30日間の紙面が閲覧可能です。