ウトナイ小5年山口 スケボー全日本選手権出場へ

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  • 2019年9月12日
全国大会に向けて練習する山口

  苫小牧のウトナイ小学校5年の山口翔生はこのほど、札幌市東区のEDIASスケートパークで行われた「北海道アマチュア選手権」で優勝し、10月26、27日に静岡県で開かれる「全日本アマチュア・スケートボード選手権」に出場する。山口は「自分で練習してきたことを生かして上位に進出できるように頑張りたい」と強い意気込みを見せた。

  道選手権は北海道アマチュア選手権実行委員会が主催し、日本スケートボード協会が公認。小中学生を中心に大人まで道内の約30人が参加した。予選と上位16人が出場する決勝を展開。上位5人が全国大会に駒を進める。

  山口は予選をトップで通過し、決勝でも安定した技を見せた。昨年の全道大会では惜しくも準優勝だっただけに、「なんとしても優勝したいという気持ちはあった。本番では、普段から練習していることを落ち着いてできたと思う」と振り返った。

  山口が競技を始めたのは小学1年生の頃。祖母からスケートボードをプレゼントしてもらったことがきっかけでその魅力にはまった。市内有明町のサーフショップブレイズの教室に入り、技術を習得していった。両親とも競技の経験は無いものの、息子と共にスケートボードを学んでいった。

  現在は、札幌市内で単発で行われる教室に参加している。苫小牧では自宅に作った練習場と、緑ケ丘総合運動公園内のスケートボード練習場で自主練習を欠かさない。8月31日にイオンモール札幌平岡で開かれた「フレイクカップ」のジュニアクラスでは3位の好成績だった。キッズクラスで準優勝した弟・零生(ウトナイ小1年)と共に来年1月に千葉県で開かれる別の全国大会にも出場する。

  10月の全日本アマチュア・スケートボード選手権は各地の予選を勝ち抜いた精鋭約100人が出場する。年齢、性別などの区切りは無く、上位8人は協会公認のプロ資格が得られる。「今回はベストを尽くせられるようにしたい」と話す山口。中学2年生までにはプロ昇格を目指すと決めており、並々ならぬ意気込みで臨む。気持ちの強さと確かな練習量で狭き門の上位進出を虎視眈々(こしたんたん)と狙う山口。「一つ一つの技をしっかり決めて、自分が練習してきたことを出せるようにしたい」と話した。

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