兄弟で全国ベスト8―成空会川沿

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  • 2019年9月11日
全国大会でベスト8入りした兄の田中琳久(左)と玲冴

  苫小牧市内の空手道場、成空会川沿の田中琳久(緑陵中3年)と弟の玲冴(れいご=錦岡小3年)はこのほど、東京都内で開かれた第55回和道流空手道連盟全国大会でそろってベスト8入りを果たした。今年10月には、来年の全国大会を見据えた同流派の全道大会も控えており、「今年の全道大会では優勝」と決意を語った。

  大会は和道流空手道連盟が主催。各地の道場から推薦された和道流の選手が集結し、組手約500人、形約400人が参加した。

  前回大会はベスト16で敗退した田中琳は「今年こそ入賞する」と強い気持ちで臨んだ。1、2回戦では「体が動かなかった」と話すが、3回戦以降はギアを一つ上げた。その3回戦では相手に大差をつけて圧勝。「アップの段階では突きに伸びがなく、不安だったが、試合に入っていい突きが出た。勢いに乗れた」と胸を張った。指導する岡田泰彰支部長も「先に攻めて自分のペースで試合運びができていた」と評価する。

  ただ「蹴り技をあまり出せなかった。使えたらもっと楽に勝てた」と課題を挙げた田中琳。「技のバリエーションを増やせるようにこれから練習していきたい」と意気込んでいる。

  田中玲は初めての全国大会出場で入賞を果たした。会場が東京武道館だけに「大きな会場は初めてで緊張した」と大舞台を踏んだ感想を興奮とともに語った。試合前は深呼吸や準備運動で気持ちを整えたという。試合を振り返り「上段突きを狙い過ぎて相手に中段を突かれることがあった。バランス良く攻撃するスキルを身に付けたい」とレベルアップを誓った。

  岡田支部長は「思い切りがいいのが持ち味。守りに入らず攻め続けていたのはよかった」と評価する一方、「試合中盤で集中力が切れることもあった。反則につながっていたのでもったいない」と助言した。

  10月に和道流の全道大会がある。2人は「全道大会では優勝して全国レベルの実力を証明したい」と意気込んでいる。

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