道栄高柔道部3年 大谷大斗全日本ジュニア出場へ闘志

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  • 2019年9月4日
本番に向け稽古に励む大谷

  北海道栄高校柔道部の大谷大斗(3年)が14、15の両日に埼玉県立武道館で開かれるJOCジュニアオリンピックカップ2019年度全日本ジュニア(15―20歳)柔道体重別選手権大会男子90キロ級に出場する。大学生もひしめく北海道予選同部を制し、高校選手権(東京都)、インターハイ(鹿児島県)に続く全国切符を獲得。「まずはベスト4を目指したい」と志は高い。

   全日本柔道連盟主催の今大会男子90キロ級には、全国10ブロックの予選会を勝ち抜くなどした高校、大学生の精鋭19人が出場。トーナメント戦を展開する。

   大谷は7月の道予選トーナメント(千歳市)準決勝で札幌大の秋田康佑に得意の内股で一本勝ち。続く中村亮介(東海大札幌高)との決勝も延長戦の末内股でポイントを奪い勝利し、道栄勢としては歴代3人目となる全日本ジュニア出場を決めた。

   勢いそのままに8月のインターハイで5位入賞。はるばる観戦に訪れた両親はもちろん、柔道のイロハを教わったふるさと渡島管内長万部町の長万部柔道クラブに凱旋(がいせん)し、恩師らから「おめでとう」と多くの祝福の声を掛けてもらった。一定の恩返しができた半面、「満足はしていない」と目標の全国制覇に届かなかった悔しさもこみ上げた。

   3月の高校選手権無差別級でベスト16入りするなど、体重に勝る相手をも翻弄(ほんろう)する腕っ節をもってしても「力強い」と表現する大学生との対戦が続く今大会。初戦は東京ブロック2位の瀧澤秀斗(東海大2年)、勝てば2回戦で名門天理大3年の仲尾航介が待ち受ける。

   「同級生とやると変なプライドが出るけど、大学生にはとにかく向かっていくだけ。逆にやりやすい」と大谷は頼もしい。「しっかり組めば十分勝機はある」と堤士郎監督が太鼓判を押す大器の胸に、何色のメダルが輝くのか。期待は高まる。

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