第11回全日本少年秋季軟式野球北海道予選苫小牧支部予選が1日、白老町営桜ケ丘球場で決勝を行い、8月24日からの全日程を終了した。合同チーム同士となった決勝は、緑陵・凌雲・白老・白翔が啓北・開成・植苗を8―1の五回コールドで優勝した。
苫小牧、胆振東部4町の12チーム(合同チームを含む)が参加し、トーナメント戦を繰り広げてきた本大会。優勝した緑陵・凌雲・白老・白翔は、20日から滝川市などで開かれる北海道予選に出場する。
▽決勝(1日、白老町桜ケ丘球場)
啓北・開成・植苗
10000-1
11114x-8
緑陵・凌雲・白老・白翔
(五回コールド)
(啓)山本、佐々木―西村、澤田
(緑)田口―竹田
▽準決勝(8月31日、同球場)
苫小牧東
001000ー1
001232xー8
緑陵・凌雲・白老・白翔
(六回コールド)
(苫)藤原、今井―西屋
(緑)山口、田中―竹田
啓北・開成・植苗
2003000ー5
0000001ー1
厚 真
(啓)佐藤、山本―西村
(厚)大浦―橋本
力合わせ、つかんだ栄冠
準決勝に続いてコールドゲームで優勝を決めた緑陵・凌雲・白老・白翔。4校の合同チームで初の栄冠に輝いた。
先発した田口翔月(2年)は一回の立ち上がり、低めへの制球に苦しみ、先制を許した。しかし二回以降は持ち直し、ストレートと変化球ともにコントロールがさえ無失点に抑えた。田口は「二回からはコントロールが良くなった。修正できたことは自信になった」と胸を張った。丸山瑞貴監督は「田口は一回は体が固くなっていた。三回からはリズム良く投げることができた」と語った。
打撃陣は五回まで毎回得点し相手チームを引き離していった。4点リードで迎えた五回には4点を追加するビッグイニングを演出し、コールド勝ちを決めた。五回1死満塁のチャンスに代打で出場した川田秀司(2年)は、2点適時打を放つ大仕事を成し遂げた。一気に勝利を決めた値千金の一打に、丸山監督は「バットを大きく振れる選手。やってくれると信じていた」。好機で役割を果たした勝負強さをたたえた。
川田は「なんとか外野に飛ばそうと意識した。期待に応えることができて本当にうれしい」と喜んだ。
チームは20日から全道予選に臨む。田口は「投げる機会があれば最少失点で抑えたい。ベスト4以上を目標にベストを尽くす」。丸山監督は「一つでも多く勝てるよう一戦一戦集中して戦いたい」と力強く語った。