苫小牧市王子町の認定こども園苫小牧ふたば幼稚園(渡部麻子園長)は4日、地震による津波の到来を想定した避難訓練を行った。全園児181人が、押さない、駆けない、しゃべらない、戻らないの頭文字を取った「おかしも」を合言葉に、近隣にある市の津波避難ビル「苫小牧信用金庫本店」(市表町)まで移動した。
訓練では、地震の発生を園内放送で知らせた。園児たちはすぐに防災頭巾をかぶり、揺れが収まるまで、それぞれの教室で身をかがめて待機した。
園外に避難する合図を放送すると、防寒着のつなぎ服などを身に着け、雪道で滑らないように足元を確認しながら移動。同金庫本店ビルの非常階段を上って6階の大会議室まで避難した。本多心実ちゃん(6)は「階段を上るのが大変だったけど、先生の言うことを聞いて行動できた」と話した。
訓練後、同園職員は園児たちに、帰宅後に家族と避難場所を防災マップで確認するよう呼び掛けた。