東胆振1市4町で構成する「定住自立圏共生ビジョン」の懇談会が7日、苫小牧市役所で開かれた。2025年度から5カ年の具体的な取り組みなどを示した次期ビジョンについて委員10人と各自治体の職員が意見交換し、最終案を確認した。
懇談会では、委員の意見を踏まえ、「地域医療連携システム整備事業」を「地域医療情報連携ネットワーク事業」に変更することを報告。苫小牧市の医療DX(デジタルトランスフォーメーション)構想策定に合わせ、圏域の医療介護情報連携のDX化を図る。
また、東胆振ブランドのPR力を高めるため、同項目の指標を「東胆振ブランド創造協議会SNSフォロワー」とし、29年度までにX(旧ツイッター)のフォロワー2万人を目標に設定した。
一方、意見公募(パブリックコメント)で意見がゼロ件だったことに対し、「周知不足」と指摘する声もあった。
苫小牧市の町田雅人総合政策部長は「人口減少が加速度的に進んでいる。長期的な視点で1市4町力を合わせ、広域の発展に向けて取り組みを進めたい」と結束を呼び掛けた。
事務局の市は、再度ブラッシュアップ(磨き上げ)した同ビジョン案を市議会に提出し、承認を得て完成とする。