函館税関苫小牧税関支署がまとめた昨年12月の苫小牧港の貿易概況によると、輸出入総額は前年同月比11・7%増の1683億300万円で、月別としては統計が残る1976年以降の最高額となった。輸出が統計史上3位、輸入が同2位で、従来最高額(2022年10月)を2年2カ月ぶりに更新した。
輸出は前年同月比63・3%増の311億7500万円で、5カ月連続のプラス。自動車の部分品が1・9倍の107億1400万円で、米国向けが伸びた。また、石油製品が12・7倍の49億3900万円で、主に韓国向けの揮発油を取り扱った。
輸入は9・9%増の1371億2700万円で、5カ月ぶりのプラス。出光興産北海道製油所が昨年11月中旬、装置の一部で火災を起こして停止した影響で、原油・粗油は2・6%減の558億8900万円にとどまる一方、灯油を韓国からの輸入に頼り、石油製品は94・0%増の186億2200万円だった。
輸出から輸入を差し引いた貿易収支は1059億5200万円の赤字だった。