北海道エアポート(HAP)によると、新千歳空港は大雪などの影響で11日午後、国内線・国際線の定期便計118便が欠航した。札幌市の「さっぽろ雪まつり」の閉幕日と重なったこともあり、観光客の足にも大きな影響が出たもようで、空港内では1650人が一夜を過ごした。
欠航したのは、国内線は羽田線の23便をはじめ、関西線が12便、成田、中部線が各11便など計111便、国際線は韓国・仁川線が5便、中国・上海線が2便の計7便。搭乗の振り替え手続きなどで、航空各社の窓口前は長蛇の列ができた。
空港にとどまって一夜を過ごそうとする旅客も多く、夜にはHAPが希望者にマットや寝袋などの寝具を配布。連絡通路施設などで旅客らが寝袋にくるまったり、マットや荷物カートをついたて代わりにして区画割りして過ごしたりする光景が広がった。
11日に羽田線に乗ることができず、友人らと連絡通路施設に寝泊まりした主婦成田紗和子さん(57)は「観光で楽しかったのに、最後はただただ疲れた。こんな天気予報ではなかったのに」と嘆き、「きょう(12日)中には帰りたい」と願っていた。
12日はほぼ平常通り運航している。