苫小牧市民ら同人10人でつくる錨地詩会(入谷寿一代表)はこのほど、詩誌「錨地83号」を発行した。会員10人の詩19作品とエッセー1作品を収録している。
日常の何気ない出来事や画家の生涯を独自の視点で表現した作品など多彩。入谷代表は、妻子に先立たれた思いをつづった詩「湯たんぽ」や「生きる」などを寄せた。
バングラデシュの政権崩壊で一時帰国した日本語教師の遠藤整さんは、詩「失われゆく文字」のほか、エッセー「日本は住みやすいけど」を寄稿。日本の快適な生活環境や治安の良さに触れ、いち早く現地の喧騒に戻りたい気持ちを表現した。
入谷代表は「今回も個性豊かな作品がそろった。多くの方に楽しんでほしい」と話している。
B5判、46ページで250部作成。頒価500円。市内の関係者に配布した。市立中央図書館でも閲覧できる。
問い合わせは入谷代表 電話0144(34)3995。