苫小牧総合経済高校マーケティング部の部員7人が5月28日、苫小牧市教育委員会を訪れ、同部が開発した「苫小牧やきそば」が昨年10月、市内の小中学校と義務教育学校の給食で提供されたことについて、職員と懇談した。子どもらに好評だったという話に、手応えを感じていた。
苫小牧やきそばは、ホッキ貝の削り節(ほっき節)などを使って作る焼きそば。同部ではみそ味にこだわって開発した。経緯や成果を、8月下旬に札幌市で開かれる全国高等学校生徒商業研究発表大会北海道大会で発表する予定になっている。
この日は、部長で3年生の森梓さん(17)が中心となり、児童生徒の感想などについて質問。斎藤貴志次長と学校給食共同調理場の稲葉和宣場長が対応した。
斎藤次長は「もちもちした麺の食感に加え、ほっき節の組み合わせがよく、とてもおいしかったと聞いている。ソウルフードとして地域に根付かせる良い取り組みでは」と評価。稲葉場長も「給食での提供にはさまざまな制限があり、苦労したはず。おいしく仕上げた皆さんの努力は素晴らしい」と語った。
部員らはうれしそうな表情でメモを取り、森さんは「いろんな話を聞くことができた。価格や仕入れはもっと改善できると思うので、今後もアレンジを重ね、もう一度給食で提供できれば」と笑顔を見せた。