50歳未満の成人を対象とした研究から、ストレスを抱える女性は脳梗塞を発症するリスクが高いことが分かったと、フィンランドなどの国際共同研究グループが発表した。
研究グループは、欧州の19の医療機関で登録された、原因不明の脳梗塞を初めて発症した18~49歳の426人(中央値41歳、女性47・7%)と、同じ年齢層や性別で、発症したことがない426人を対象に、脳梗塞と自覚的なストレスとの関係を調べた。ストレスの程度は、直近1カ月の状態を質問し、低度、中程度、高度に分けた。
分析の結果、中程度または高度のストレスを抱える人が脳梗塞を発症した割合は顕著に高かった。また、教育レベルやアルコール摂取、血圧といった脳梗塞リスクに影響を与える可能性のある要因を調整して解析したところ、女性では中程度のストレスが脳梗塞リスクと関連した。一方、男性では脳梗塞リスクとの関連は見られなかった。
(メディカルトリビューン=時事)