「毎朝、道をきれいに」 買い物ついでに地域貢献 北吉原の玉川さん

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  • 2025年6月3日
沿道のごみを拾う玉川さん

 白老町の道道白老大滝線や町道石山大通り沿いで毎朝ごみ拾いをしている町北吉原の元会社員、玉川雅文さん(65)が、「今どき感心な人」と地域住民の間で話題になっている。

 玉川さんは2月から、日曜日を除く毎朝、自宅を午前7時半ごろに出て、徒歩で町東町のスーパーまで買い物に向かう途中、ごみ袋を片手にペットボトルや空き缶、家庭ごみを拾い集めている。

 地域では4月ごろから「毎朝見掛ける、あの人は誰?」と話題になり、町石山の佐々木重則さん(69)は「こういう人が町にいてうれしい。自分も自宅周辺を掃除するようになった」と感謝する。町北吉原の高橋民枝さん(76)は「雨の日も傘を差して清掃する姿に心を打たれた」、栄町の河崎光典さん(82)は「毎朝の活動に頭が下がる」と感心しきりの様子。

 玉川さんは健康のために散歩を始め、道端のごみに気付いて拾うようになった。「集めたごみの処理について土建会社の人に教えてもらい、町のボランティア袋を活用するようになった。缶やペットボトルは分別して出している」と穏やかな口調で語る。

 地域で奉仕清掃をする白老ライオンズクラブの会長で元上司の吉谷一孝さん(56)は「玉川さんは在職中から真面目で責任感が強く、一度やると決めたらとことんやる人。退職後も地域貢献していることを誇りに思うし、尊敬する」と語った。

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