胆振地域公共交通活性化協議会は今年度、あつまバス(厚真町)の厚真―JR苫小牧駅前間の3路線で「乗り込み調査」を行う。実施時期など詳細は未定だが、通学や通勤、買い物などで地域間の移動手段として同路線を利用する高校生や一般乗客を対象に「生の声」を聞き、利用者ニーズを反映させた公共交通サービスの提供につなげたい考えだ。
2024年度から5カ年の交通施策などを盛り込んだ「胆振地域公共交通計画」に沿った取り組みの一環。あつまバスは、市町村単独補助路線に位置付けられている中、利用者の意見や要望を把握することで、利用の促進や持続可能な移動手段の確保に役立てる。
事務局の胆振総合振興局地域創生部によると、同社や苫小牧市、厚真町などと調整しながら、調査時期などの詳細を決める予定。同部地域政策課は「教育機関に調査表を配る他、アンケートを採用して乗客の声を吸い上げ、路線の維持・確保に向けた支援の検討材料にしていきたい」と話す。
3日の総会で決めた25年度事業計画に盛り込んだ。同協議会は25年度予算の事業費として、道の財源96万1800円を充てている。