お笑いライブ鑑賞はストレスを軽減し、楽観性を高める効果があると、弘前大大学院の研究グループが発表した。
研究グループは、2023年9月に青森県弘前市で開催されたお笑いライブの来場者101人(18~64歳)を対象に、約2時間のライブパフォーマンス鑑賞前後に楽観性、悲観性、不安感などに関するアンケートを実施。唾液を採取して生理的ストレスの指標である唾液α―アミラーゼ活性の測定も行った。
その結果、ライブ鑑賞後に楽観性スコアは顕著に上昇し、悲観性スコアと不安スコアが低下。唾液α―アミラーゼ活性は参加者の63・7%が低下していた。
研究グループは「笑いの心身への効果が客観的に示された。皆で楽しさを共有できる文化活動はメンタルヘルス向上の有効な手段となり得る」と述べている。
(メディカルトリビューン=時事)