配偶者が糖尿病を発症するとうつ病リスクが高まることが分かったと、京都大大学院などの国際研究グループが発表した。
研究グループは、2015~21年に全国健康保険協会(協会けんぽ)に加入した本人とその被扶養者である夫婦52万1010組のデータを分析。被扶養者の糖尿病診断の有無と加入者本人のうつ病リスクの関連を調べた。また、糖尿病診断後の心血管疾患の発症が、うつ病リスクにどの程度影響を及ぼすのかを分析した。
その結果、被扶養者が糖尿病と診断された場合は、そうでない場合と比べ加入者本人がうつ病の診断を受けるリスクが8%高まることが分かった。また、うつ病リスクには被扶養者のその後の心血管疾患発症が約22%影響を及ぼすことも示された。
研究グループは「糖尿病患者の家族に対して包括的なメンタルサポートを提供することが重要」と指摘している。
(メディカルトリビューン=時事)