熱中症対策の徹底など訴える 白老建設協会が安全大会

  • undefined, ニュース, 白老・胆振東部・日高, 近郊ニ
  • 2025年6月5日
無事故、無災害を誓う参加者

 白老建設協会(清水尚昭会長)は2日、白老町大町のしらおい経済センターで安全大会を開き、町内25団体計106人が無事故、無災害を誓い合った。清水会長は「災害の多くは確認不足やルール違反といった人為的な要因による。現場ごとの安全意識の定着を強くお願いしたい」と呼び掛けた。夏場に向け、熱中症の予防管理者教育や緊急対応の徹底も訴えた。

 来賓の大塩英男町長は「町のインフラ整備は高度経済成長期の遺産が老朽化し、今まさに待ったなしの状況」と協力を要請。人手不足や働き方改革といった業界の課題に町としても取り組む姿勢を示し、「共に持続可能な町づくりを進めたい」と述べた。

 町発注建設工事の安全衛生研修会を兼ねており、講師の井森一晶苫小牧労働基準監督署副署長が管内の労災発生状況を報告。墜落・転落事故や転倒による災害が多いことを挙げ、「手すりの設置や足場点検の徹底を」と注意喚起した。

 1日付で改正された労働安全衛生規則で熱中症対策が強化された点にも触れ「現場の監督者や作業者に対する教育が不可欠」と強調。熱中症の初期症状や対処法、ハイリスク者の見極めなど、事業者側の対応責任が問われていることを繰り返し説いた。

 建設業労働災害防止協会苫小牧分会の安全指導者、服部竜一氏も講話を行い、参加者を代表して道南綜合土建の水越康行氏が無事故、無災害の達成を宣言した。

こんな記事も読まれています

ニュースカレンダー

紙面ビューアー