待望の一発だった。2点リードの二回、不振に苦しむ楽天の小郷が1号ソロで追加点。「ホッとした」。偽らざる言葉だった。
相手は好投手のジャクソン。2死走者なしの場面で初球を振り抜き、打球はバックスクリーン右へ飛び込んだ。「ある程度狙いを定めていた。1打席目で、積極的にいけた」と満足そうに振り返った。
昨季はフルイニング出場を果たしたが、今季は低迷。打率は1割台に沈んでいた。ただ、「打撃練習の内容も最近すごく良くなっている。一つのめどは立ったかなとは思っていた」と雄平コーチ。5月中旬以来の一打でスタメン起用に応えた。
昨季の交流戦では球団の初優勝に大きく貢献した小郷。この本塁打を浮上のきっかけとすべく、「きょうから始まると思って気持ちを新たに頑張っていく」と誓った。