苫小牧市は4日午後、明野元町と拓勇西町の間を流れる明野川付近でヒグマ目撃の通報が朝にあったことを受け、両岸の遊歩道を通行止めにした。6日まで立ち入りを禁止する予定。
通行止めにしたのは、国道36号からJR室蘭本線の線路までの約1・2キロ。同川に架かる新明橋、明野橋、拓勇ニコニコ橋、明野新橋などから遊歩道に入る出入り口計15カ所に「立ち入り禁止」と表示した柵を設置した。
同川や遊歩道は道の管轄だが緊急性が高いため道の許可を得て、市で交通規制をかけた。
市環境生活課は4日午前、3日未明に沼ノ端北7号公園(拓勇東町)と同公園から900メートル離れた国道36号(拓勇西町)で目撃されたヒグマと同一個体の可能性があるとみて、市ヒグマ防除隊と共に明野川周辺を捜索。苫小牧署もパトロールを継続し、両者が強く注意を呼び掛けている。
川沿いを散歩していた明野元町の男性(76)は「クマが出たのは知らなかった」と驚き、「子どもたちが登下校で通る道なので何もなければいいが」と心配そうに話した。