楽天 浅村、均衡破るソロ プロ野球

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  • 2025年6月7日

 ベテランの一振りが緊迫した試合に風穴を開けた。楽天の4番浅村が、0―0の六回に均衡を破るソロ本塁打。「久しぶりに自分の感覚で打てた」と淡々と振り返った。

 3番辰己が併殺打に倒れ、沈滞したムードの中で集中力を発揮した。「併殺の後だったので長打を狙っていた」。内角のフォークを見送った後、低めの変化球を強振すると、左中間席へ飛び込む5号。マウンドでがっくりと肩を落とす赤星を横目に、悠々とダイヤモンドを一周した。

 八回には1死三塁から適時二塁打。主砲の仕事を果たし、「投手が頑張って、4番が打てば、チームとして一番いい形」。

 試合前、3日に死去した元巨人監督の長嶋茂雄さんを悼み、東京ドームで黙とうが行われた。浅村は5月24日に通算2000安打を達成。長嶋さんもいる名球会入りの資格を得た。

 「2000本がゴールではない。まだまだレベルアップしないと」と話す右の強打者は、この日の一発で通算302号。長嶋さんの通算444本塁打と比較し、「改めてすごいと思う。今後も自分のスイングを心掛けてやっていきたい」。同じ背番号3を背負う34歳が、さらなる歩みを進める。

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