【サンパウロ時事】ブラジルを公式訪問中の秋篠宮家の次女佳子さまは6日午前(日本時間同日夜)、サンパウロの日系人団体「ブラジル日本文化福祉協会」が主催する歓迎式典に出席された。同国の日系人は約270万人と世界最大で、佳子さまはスピーチで労をねぎらった。
佳子さまは会場入り口で出迎えた子どもらにハイタッチで応じ、笑顔も見せた。壇上でスピーチに臨み、日本移民史料館を視察したことなどに触れ、「さまざまな困難に直面しながらも努力を重ねてこられた」と述べた。
これに先立ち、同協会の西尾ロベルト義弘会長は、日本とブラジルの外交関係130周年に際した今回の訪問を「友好の絆を象徴する」と歓迎した。
佳子さまは式典後、壇上から降りて出席者らと直接交流した。25歳でブラジルに渡った千葉市出身の加瀬昌文さん(89)は、高齢者施設での過ごし方について問われ、「図書館で過ごしている」と答えた。「日本では皇室の方と会うことはない。敬意を表します」と話した。