電飾に彩られ釧路駅前を行く馬車(オープニングアクト提供) 中古車などのオンラインオークションを手掛ける「オークネット」(東京)はこのほど、電気自動車(EV)の使用済みバッテリーを使って電飾を施した「光る花馬車」を釧路市内で運行した。同社によると、同種の取り組みは世界で初めてという。
同社は、再生バッテリーを活用した製品開発などを行っている「MIRAI─LABO」(同)と共同で、使用済みバッテリーの流通を仲介するサービスを展開している。使用済みEVバッテリーが自動車以外の用途に活用可能なことをアピールするため、釧路市にも拠点を置くプロモーション会社の「オープニングアクト」(同)と連携して馬車を運行した。
運行は5月24日に開催されたくしろチューリップ&花フェアの会場の鶴ケ岱公園と釧路駅前で行われ、日産・リーフの使用済みバッテリーから電気の供給を受け、約1200球のLED(発光ダイオード)電飾を輝かせながら練り歩いた。
オークネットは「運行を契機にEVバッテリーの再活用市場を拡大し、循環型ビジネスモデルの構築を支援する。地域イベントにも継続的に参加し、EVバッテリーの新たな価値を広く発信する」としている。