中央競馬の春のマイル王決定戦、第75回安田記念(GⅠ、1着賞金1億8000万円)は8日、東京競馬場の芝1600メートルコースに18頭が出走して行われ、川田将雅騎乗で単勝2番人気のジャンタルマンタルが1分32秒7で制し、昨年5月のNHKマイルカップ以来となるGⅠ3勝目を挙げた。川田騎手はこのレース通算4勝目で、1984年のGⅠ昇格以降では単独最多。
ジャンタルマンタルは好位置でレースを進め、最後の直線で力強く抜け出した。1馬身半差の2着に9番人気のガイアフォース、さらに首差の3着には1番人気のソウルラッシュが入った。
▽…前方の好位置につけたジャンタルマンタルは、最後の直線で力強く伸びて押し切った。遅い流れの中、川田騎手は「いいスタートを切って、よく我慢してくれた」。2歳から3年連続で1600メートルのGⅠレースを制覇し、「馬自身が、この日本で一番強いマイル馬だということを証明してくれた」とたたえた。
昨年12月の香港マイル(GⅠ)では13着と惨敗。陣営は安田記念に照準を合わせ、体力の回復を最優先に取り組んできたという。高野調教師は「思った通りの調整ができた。輝きを取り戻せて、ジャンタルマンタルの第2章が始まった」と笑顔を見せた。