全力でゴール目指す Arimori Cupマラソン大会

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  • 2025年6月10日
有森さん(左)と一緒にスタートを切る出場者たち

 女子マラソンで1992年バルセロナ五輪銀メダル、96年アトランタ五輪銅メダルを獲得した有森裕子さん(58)の名を冠した「Arimori Cup(アリモリカップ)マラソン大会」(実行委員会主催)が8日、むかわ町穂別の穂別リバーサイドパークで開かれた。町内外から121人が出場し、フルマラソンの距離42.195キロを8分の1に短縮した5.2743キロと3キロのコースを120人が完走した。

 大会は2002年に始まり、21回目。5・2743キロのコースでは、スタート前に有森さんが出場者と積極的に交流し、ストレッチや自分の体の状態を知る大切さを伝えた。出場者たちはスタートすると、沿道の家族や仲間から声援を受けながら、自身の目標に向かって全力で走り抜いた。

 3キロコースを走る個人の部と親子の部を終えると閉会式となり、各部の1~3位入賞者を表彰したほか、有森さんを含めた審査員が大会で「くじけず、あきらめず、がんばった」を表現した人をたたえる「ArimoriCup賞」を3組選んだ。

 ArimoriCup賞に選ばれ、大会最年長出場者として完走した日高町の無職、坂尻直一さん(90)は「マラソン人生は90歳までと思っていた。来年以降の出場も分からないが、今回これだけ走れたことにびっくりしている」と話した。

 有森さんは「これからも自分の可能性をどんどん伸ばし、みんなを後押しする大会にしたい」と話していた。

 各部門の入賞者は以下の通り(敬称略)

 【親子の部】

 ①遠山剛・景斗13分17秒②石垣利枝子・春樹16分20秒③徳光玲花・玲聖16分20秒

 【個人の部】

 ▽3キロ小学生男子①遠山景元11分27秒②徳光市聖12分12秒③鴨田丈侍14分11

 秒

 ▽同小学生女子①工藤雫13分2秒②大頭萌菜15分57秒③栗原好和19分10秒

 ▽同一般男子①島崎昌敏9分50秒②倉本隆之介11分37秒③小松修作11分43秒

 ▽同一般女子①徳光聖梛12分45秒②武田梓沙13分10秒③倉本寛子18分2秒

 ▽5・2743キロ一般男子①工藤幸司18分59秒②中村正範19分30秒③高橋智忠20分3秒

 ▽同一般女子①徳光聖徠21分52秒②鴨田紗和23分3秒③岩渕紗奈27分19秒

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