萩の里自然公園管理運営協議会(鈴木靖男会長)は7日、町萩野の同園センターハウスで健康講話を行った。元市立函館病院長で町大町の医学博士松嶋喬さん(88)が「森林浴と健康」をテーマに語り、町民ら約20人が耳を傾けた。
松嶋さんは加齢に伴うフレイル(虚弱)について、健康と要介護の中間段階にあたる状態で適切な介入により改善が可能と解説。サルコペニア(筋肉減少症)は加齢や病気、低栄養などにより筋肉量と筋力が低下する進行性の疾患で転倒や骨折、死亡率の増加と関連すると語り、「十分なタンパク質摂取と継続的な運動が予防・改善に不可欠」と呼び掛けた。
講話後は参加者からの質問に応じ、認知症や骨粗しょう症、食事の工夫に関する助言も行った。松嶋さんは自宅を毎月第4土曜日に開放し、無料健康相談を行っている。